□■ 二神 浩志の新コーナー ■□

 遅ればせながら、新年御目出度うございます。今年も、The Beagles並びに二神ハカセを宜しくお願いします。
 今まで何のとりとめも無い話題でお届けしてきました(二回しか原稿書いてないヤンケ)このコーナーですが、こう見えましてもこの私、「ビートルズコピーバンド」の「リンゴ・スター係」でございます。ナニ?! 今の今まで知らなかったって?そりゃぁそうかも知れません。なんせ私はヨゴレ芸人、ギャグがウケれば至福のシアワセ。ドラムキットは私にとって、
  1.長さ不充分な足を隠す
  2.自分を表現する
  3.意外とビール腹は隠せない
そういった道具に過ぎません。がしかし、ドラム叩いて19年、この世界に足を踏み入れて12年。もう人生取り返しのつかない処まで来てしまった私にとって、あのリンゴのキャラクターとプレイスタイルをコピーすると云う事は、今や絶好のアイテムとなってしまったのです。そういった訳で、今回からは『二神ハカセと指輪O星R』と銘打ってお話を進めて行こうと思います。できる限り音楽用語を省いて、閲覧して下さる殆どの方に理解して頂ける様に頑張ります。宜しく銅像。

<二神“はかせ”浩志>

★ 二神ハカセと指輪O星R ★
《其の壱、それは“COME TOGETHER”から始まった》

 私、ドラマーを志したのが11歳。ドラムを始めたのは中学一年の時、吹奏楽部に入部した際に顧問の先生(中水とし江先生)に見初められ、ドラム部屋(音楽室の奥にある約二畳の部屋一杯にドラムキットが置いてあった。)の鍵を手渡され、「好きなだけ叩いていいわよ」と言われたのがきっかけでした。その当時は、リンゴ・スターはおろかビートルズなど知る由もなく、部活動での基礎練習、アンサンブル(大太鼓、小太鼓、ティンパニ等、ポップス曲ではドラムも叩いた)、それ以外の休み時間は、ドラム部屋にこもってひたすらエイトビートを叩く毎日でした。
 中学二年になったある日、「もっと一杯叩きたい。」と思っていた矢先、帰宅すると、何と!私の部屋にエラく古びたドラムキットが鎮座しているではありませんか......!
両親がバンド活動をしている知り合いから譲り受けてくれた物でした。まだあどけなかった私は、「これをくれた人って有名な人?有名なバンドなの?」と母に聞くと、「有名じゃないけど、異魔人(イマジン)ってバンドをやってるのよ。」「いまじん?なんじゃそりゃ?変な名前」そんな事よりも、とにかくドラムを叩きたかった私は、毎日近所迷惑も考えずに叩きまくった訳です。
 今度は、「もっと色々叩ける様になりたい!」と思っていた矢先、部活に行くと、小柄で私服姿のお兄さんがドラムを叩いていました。「滅茶苦茶ウマい! 脅威的にウマいっ!! 圧倒的にウマいっ!!」そのお兄さんは久保哲也さんといい、中水先生の教え子で、今では伝説と化した音楽学校“ネム音楽院”の卒業生でした。「この人に習いたい!!」
 久保先生に弟子入りした私は、その後の四年間でみっちり鍛えられた訳ですが、レッスン当初は、先生が某音楽教室の講師と云うこともあって、“メイトコース”なるテキストに沿ってレッスンは進められて行きました。テキストには“メリージェーン”“いとしのエリー”等の曲が網羅されていましたが、その中でも一際異彩をはなっていた曲がありました。『ドンドン ツクツチー タカタタテケトコトトン』ん?なんじゃこりゃ?今までのエイトビートと全然ちがうぞ!“かむ・とぅぎゃざー”ふぅーん、なに?“ザ・ビートルズ”あぁ、なんか聞いたことのある名前だなぁ。よし!叩けるようになってやる!
 この時こそ、正に“The Beatles”との出会いだったのです。
テキスト付属のソノシートに合わせて、「そろそろ“COME TOGETHER”もマスター出来たかな?次の曲は、えーと、“サムシング”かぁ。」といった中学二年の終わり頃、自宅に一本の電話が鳴りました。
「僕等とハードロックバンドしない?」現在、“◯◯◯バーグ”なるバンドと同じ事務所に所属し、作曲、アレンジ、音楽ソフト制作を手懸ける親友“黒光氏”との出会いであった。その後、彼の音楽性、人間性にひかれながら、“DEEP PURPLE”“LED ZEPPELIN”といったハードロックの世界へと導かれて行ったのです。“SOMETHING”はどうしたー!!                                        その後、“The Beatles”“RINGO STARR”との再会は、19歳迄の間閉ざされる事になります。“黒光氏”の提案が再会のきっかけになるとも知らずに...。
                           以下、其の弐へ。.....つづく....

■ 二神ハカセの“お元気ですか?” ■
■ 二神ハカセと指輪O星R〜其の弐〜 ■